施工方法
釘止め工法
施工前
- 床下の確認
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新築の建物の場合、スラブやモルタル面の含水率を15%以下になるようにしてください。含水率が高いと施工後の突き上げの原因となります。含水率が高いようであれば必ず防湿シートを敷くなどの対策を施してください。
- 下地施工
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- 下地材は必ず必要です。下地材(耐水合板)の厚さ12mm以上のものを使用してください。既存の床が「釘止めされた木質床材」で「たわみや変形がない状態」であれば、下地材としてそのまま利用できます。
- 注意:「パーティクルボード」や「MDF」は湿気などにより膨張することがあり、フローリングに悪影響を及ぼしますので使用しないでください。
- 下地材が雨などで濡れたり、湿気っていないか確認してください。その状態で施工するとフローリングの膨張や反り、変色の原因となります。下地材の含水率は14%以下としてください。
- 床下からの湿気により下地板が伸びることがあります。突上げ防止のため2~3mm程度隙間を設け、段差がないように施工してください。
- 施工準備
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- すべてのYフローリングは天然木を使用しており、一枚一枚の色柄に変化があります。施工前には仮ならべをすることをお勧めします。事前に貼り上がりの色柄バランスが確認できます。
- 「無垢材フローリング」は特性上、施工時・施工後の環境変化等により膨張収縮のため、膨れや隙間、多少の反りなどが発生する場合があります。施工には特段の配慮が必要です。
- 下地材にフローリングを貼り込むためには「接着剤」と「釘」を併用して施工します。
- 接着剤:1液ウレタン系接着剤(当サイト掲載の接着剤か同等品)
- 釘:スクリューネイル36mm以上の長さ
施工
- 施工方法
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- 事前に仮ならべした順番に従うよう貼り込みしてください。
- 壁際とフロ-リングの間に隙間を開けるようにしてください。
- むく、集成フローリング:5~10mm程度
- 複合フローリング:3~5mm程度
- 貼り方はランダムに100m以上ずらす乱貼りか1尺あるいは1.5尺か3尺ずらす定尺貼りにしてください。
- 接着剤を下地材全面または約300mm間隔にビート状に塗布し後、接着剤が硬化する前にフローリングを敷き、雄サネから45°角で釘止めします。
- 接着剤がフローリング表面に付着した場合は、速やかに布で拭き取ってください。付着したまま放置しておきますと接着剤が硬化し取れなくなります。
床暖房の場合
- 床暖房の場合はYフローリングの「床暖房対応品」使用してください。それ以外の製品を使用した場合、反り上がりや大きな隙間、表面割れなどが発生する場合があります。
- 施工前に床暖房システムが正常に作動しているか確認してください。
- 床暖房システムを損傷しないよう、釘止め位置に十分注意してください。
直張り(じかばり)工法
施工前
- 下地の確認
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- モルタル下地は含水率が15%以下になるまでよく乾燥させてください。
- モルタル面は清掃してあることを確認してください。ゴミや埃があると接着不良の原因になります。
- モルタル下地で不陸が3mm以上(1m当たり)ある場合は、セルフレベリング材などで調整してください。
遮音フローリングの場合
- 下地が合板の場合、床衝撃音レベル効果が低下します。また、床鳴りやタワミの原因になります。
- 当該製品は床暖房に対応しておりません。仮に使用した場合は縮みによる隙間や反りなどが発生することがあります。
- 施工準備
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- すべてのYフローリングは天然木を使用しており、一枚一枚の色柄に変化があります。施工前には仮ならべをすることをお勧めします。事前に貼り上がりの色柄バランスが確認できます。
- 「無垢材フローリング」は特性上、施工時・施工後の環境変化等により膨張収縮のため、膨れや隙間、多少の反りなどが発生する場合があります。施工には特段の配慮が必要です。
- 直張り用フローリングを貼り込むためには「接着剤」のみで施工します。
- 接着剤
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①1液ウレタン系接着剤(Yフローリング用ボンドか同等品②エポキシ系接着剤。ただし、遮音フローリングは不可。
施工
- 施工方法
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- 事前に仮ならべした順番に従うようにしてください。
- 壁際とフロ-リングの間に隙間を開けるようにしてください。
- むく、集成フローリング:5~10mm程度
- 複合フローリング:3~5mm程度
- 貼り方はランダムに100m以上ずらす乱貼りか一尺あるいは3尺ずらす定尺貼りにしてください。
- 接着剤をモルタル面(下地面)に全面にビート状に塗布し後、接着剤が硬化する前にフローリングを貼り付けてください。
- 接着剤がフローリング表面に付着した場合は、速やかに布で拭き取ってください。付着したまま放置しておきますと接着剤が硬化し取れなくなります。ご注意ください。
床暖房の場合
- 床暖房の場合はYフローリングの「床暖房対応品」使用してください。それ以外に製品を使用した場合、反り上がりや大きな隙間、表面割れなどが発生する場合があります。
- 施工前に床暖房システムが正常に作動しているか確認してください。
- 床暖房は接着剤が完全に硬化する施工後3日目以降に作動させるようにしてください。
施工後の養生
施工後
- 養生前
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- 施工後、釘止め製品は2日目、直貼り製品は3日目以降に養生シートを使用してください。
- フローリング表面のゴミを掃除機で吸い取ってください。
- 養生時の注意
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- 養生シート並びに養生用テープを使用してください。梱包用ダンボールは湿気を呼び、フローリングに悪影響を与える場合があります。また、養生用テープ以外のテープは粘着力が強く、表面に傷や変色の原因となります。
- 人が歩行したり作業する場所、重い物をのせている場所のフローリング表面には養生テープを使用しないでください。
(自然塗料製品の場合)
- 養生テープをフローリング表面に貼り付けることはできません。ご注意ください。
- 養生期間中
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- 養生部分で脚立など使用する場合は、必ず合板等(12mm以上)を敷いてから作業を行ってください。
- 養生部分の上をキャスターがついた台車や重いものを移動する場合は、必ず合板等(12mm以上)を敷いてください。
- 養生撤去時
- 養生テープをフローリング面に貼り付けていた場合は、ゆっくりと剥がしてください。急激に剥がすと表面を損傷することがあります。